曖昧な体温 [literature]
真夜中、疲れ果てて眠りにつきかけた僕の髪を
まるで赤ん坊をなでるようになでて
すべりこんでくる君の体温
その体温はまるで可能性と不可能性の間でもがいていた
ハタチの僕の好奇心
真夜中、呉晟の詩をうたう歌声のなかに漂いながら
意識と無意識のあいだをやわらかく裂いて
すべりこんでくる君の右腕
その右腕はまるで壊れかけた一眼レフの
ファインダーの向こうのまなざし
曖昧な体温
曖昧な右腕
君の詩を醸してできた夜の香りのなかで
とけあいからみあっていく
やがて
南部の朝の光が
静かに僕らを抱きしめはじめる
そして
池に浮かぶ花のつぼみは
しなやかに充血しはじめる
曖昧と覚醒のあいだで
まるで赤ん坊をなでるようになでて
すべりこんでくる君の体温
その体温はまるで可能性と不可能性の間でもがいていた
ハタチの僕の好奇心
真夜中、呉晟の詩をうたう歌声のなかに漂いながら
意識と無意識のあいだをやわらかく裂いて
すべりこんでくる君の右腕
その右腕はまるで壊れかけた一眼レフの
ファインダーの向こうのまなざし
曖昧な体温
曖昧な右腕
君の詩を醸してできた夜の香りのなかで
とけあいからみあっていく
やがて
南部の朝の光が
静かに僕らを抱きしめはじめる
そして
池に浮かぶ花のつぼみは
しなやかに充血しはじめる
曖昧と覚醒のあいだで
なかなか良いですなぁ。うん。
by 外大おやじJIN (2010-12-10 22:45)